地域密着

シルバー人材の活用

工場のある七尾市は古くから建具や繊維業などが盛んであったことから技術を持った職人が多い地です。しかし、過疎や生活スタイルの変化などから職人の仕事量が減少していました。

そこで私たちは、地域や社会に貢献できるものづくり産業を目指し、技術を持った高齢者を利用した椅子の張替え工場を稼動させました。シルバー人材の斡旋は市シルバー人材センターの協力のもと運営しています。

この地域に生業としてあった建具や縫製・板金塗装等の技術は椅子修繕に活かすことができる。また、廃業した職人さんにも、もう一度椅子修繕の場でその技術を活かし活躍してほしいと、地域や社会に貢献できるものづくり産業を目指し、この工場をスタートさせました。

 

豊かな経験や技術をもったシルバー人材は、何十年ものあいだ培ってきた職人技やノウハウを椅子の再生に役立てるとともに、ものづくりに関心のある若者への技能継承も行っています。また、本来なら習得するまでに最低30年を要するとされる椅子づくりですが、各工程を完全分業として1つの作業に集中させることで、その工程特有の技術や知識が少なくても作業をマスターしやすく、効率的な作業を行うことができるという当工場独自の体制を確立しました。

過疎化に伴う人口減少が進む町で、今後も行政と連携を取りながら地域の雇用促進と経済の活性化を図り、地域に根ざした産業となるよう頑張ってまいります。