職人の技能継承

これからも、技術ある職人を育てる

エフラボの大職人・大浦 勝巳

18歳の頃から約半世紀、椅子職人としてたくさんの椅子を世に送り出してまいりました。私が修業を始めた頃と今とを比べると、機械の種類や量がまったく違い、機能性も格段に良くなっています。椅子の構造自体も大きく変わっているため、新品の椅子をつくるよりも古い椅子を再生させることのほうが難しく、時間と技術を要するのではないでしょうか。

当工場ではものづくりに関心のある若者だけでなく、椅子づくりとは無縁だった建具や繊維業など別の分野で活躍してきた職人も多く働いています。椅子づくりとは違う分野であれ、すでに技術をもった高齢の職人への指導は難しいのではないかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、そのような心配はまったくありません。とても素直で飲み込みが早いなというのが印象で、繊維業に長く携わってきた職人からは、繊維の伸縮の加減などを教わることもあるくらいです。反対に難しいのが若者への指導です。どのように接していけば長く続けてもらえるかを考え、時代によって指導方法をいろいろと変えながら指導を続けてきました。

椅子づくりでもその他のものづくりでも、手に職をもっていると、こうして年を重ねても続けることができます。これからもお客様からの信頼を得られる、技術ある職人を育ててまいります。